保険営業がきつい理由7選!仕事内容や勤めるメリット・デメリットも解説

仕事

「保険営業はきついと聞くけど、本当のところはどうなんだろう?」
「保険営業の仕事はそもそも何をしてるの?」
「保険営業に就職・転職を考えているけど、自分に向いているかわからないし不安だ」

このような疑問や不安を抱えている人も多いと思います。

結論、保険営業がきつい理由は下記の7つです。

1.ノルマが厳しい
2.収入が安定しない
3.営業経費が自腹
4.上司が厳しい
5.自分の時間が取れない
6.人の死や病気・ケガを目の当たりにする
7.体力的・精神的にきつい

本記事で紹介する主な内容
・保険営業のきつい理由
・保険営業のコツ
・保険営業のメリット・デメリット

就職・転職のポイントも解説していますので、保険営業の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。

保険営業とは

保険営業とは、個人・法人に保険の加入手続きを促す仕事です。

将来起こるかもしれないリスクに備えて相手に合った保険を紹介したり、環境変化に応じて保険の見直し、更新を行ったりします。

保険会社の営業社員であれば、電話や飛び込みなど、新規営業が主な仕事です。

一方、保険代理店の社員であれば、各地域の店舗に来店したお客様に対して営業を行います。

保険営業の種類

保険営業の種類は大きく分けて「生命保険営業」「損害保険営業」「医療・介護保険営業」の3つがあります。

生命保険営業

生命保険会社が取り扱っている、生命保険・養老保険・個人年金保険などの「第一分野」と呼ばれる保険を販売します。

生命保険は「人」に対する保険のため個人向けの営業が大半ですが、法人に対しての営業も行います。

損害保険営業

損害保険会社が取り扱っている、自動車保険・火災保険・地震保険などの「第二分野」と呼ばれる保険を販売します。

主な営業先は下記3つです。

・お客様に保険商品を販売する保険代理店の営業
・保険代理店の営業をサポートする損害保険会社の代理店営業
・法人に保険証を販売する法人営業

医療・介護保険営業

医療保険・がん保険・介護保険などの公的医療保険で補えない医療費を補填する「第三分野」と呼ばれる保険を販売します。

生命保険会社・損害保険会社の双方が取り扱えるのが特徴です。

保険営業の年収

保険営業の年収は令和4年賃金構造基本統計調査によると、平均374万円でした。

内訳は男性が約480万円、女性は約287万円です。

保険営業の報酬体系は、契約獲得によるインセンティブが大部分を占めます。

会社によって違いがありますが、契約金額の20〜70%がインセンティブにあたります。

入社一年目で年収1,000万円を超える人もいるので、本人の成果に応じて年収が大きく変わるのが特徴です。

保険営業がきついと言われる理由7選

ここでは、保険営業がきついと言われる理由7選を紹介します。

1.ノルマが厳しい
2.収入が安定しない
3.営業経費が自腹
4.上司が厳しい
5.自分の時間が取れない
6.人の死や病気・ケガを目の当たりにする
7.体力的・精神的にきつい

1.ノルマが厳しい

保険営業がきつい一番の理由は、ノルマが厳しい点です。

保険は勧めればすぐに購入してもらえるほど、売れ行きの良い商品ではありません。

売るのがむずかしいため、ノルマをクリアするのが厳しい場合が多いです。

くわえて、成績が悪くノルマをクリア出来なければ、最悪クビになります。

また、ノルマに追われる重圧から気を病んでしまい、自らやめてしまう人もいます。

保険営業のノルマは他業種と比べて、厳しいといえるでしょう。

2.収入が安定しない

保険営業は固定給があるものの、大部分がインセンティブになっているため、収入が安定しません。

毎月安定した給料が約束されているわけではないので、売り上げが低い月は収入が大きく下がってしまいます

年功序列で給料が上がるような業種と違い、仕事の成果次第で同期や後輩と差がついてしまう可能性が高く、ストレスが増える要因にもなります。

3.営業経費が自腹

移動費・接待費・郵送代などの保険営業で発生する経費はすべて自分で負担しなくてはいけません

保険の営業マンは基本的に個人事業主であり、身銭を切る必要があります。

保険が売れれば問題なく経費として計上できますが、保険が売れなければただの出費になってしまいます。

また、経費を計上するには確定申告をする必要があるため、手間がかかるのもきつい点です。

4.上司が厳しい

保険営業は体育会系出身の方が多く、上司が厳しい場合があります。

成果を出していない人に強く当たる、必要以上に叱責を続ける、精神論メインで具体的なアドバイスをしないなどの厳しい上司に当たるとストレスの原因になります

人間関係の悩みは保険業界に限った話ではありません。優しくアドバイスしてくれる理解のある上司ももちろんいます。

しかし、営業マンのストレスの要因の一つとして上司の「叱責」「説教」が挙がるのも事実です。

特に体育会系のノリやコミュニケーションが苦手な人にはきついと感じるでしょう。

5.自分の時間が取れない

保険営業では成果を出すために残業したり、お客様の都合に合わせて休日出勤するため、自分の時間がほとんど取れません

ノルマの未達や給料の減少を防ぐため、仕事のことばかり考えてしまう人もおり、気が休まらずストレスを溜め、最終的に仕事をやめたくなってしまう可能性があります。

プライベートの時間がほとんどなく、食事・入浴・睡眠以外はほとんど仕事になっている方もいるぐらいです。

また、お客様に合わせて、残業や休日出勤が発生するのもきついといえます。

自分のリズムで働くのが難しいため、慣れないと疲れやストレスも溜まりやすいです。

休日出勤が多いと、友人と休みが合わなかったりするのもきつい点です。

6.人の死や病気・ケガを目の当たりにする

保険営業は、お客様の死・病気・ケガを目の当たりにする仕事です。

お客様のつらそうな顔を見ながら対応するのは、営業マンにとってもつらいでしょう。

特に感情移入しやすい方だと気が滅入りやすいので、余計につらいと思います。

7.体力的・精神的にきつい

保険営業は残業・土日出勤が多く、体力的にきついです。

業務内容も飛び込みやテレアポなどが多く、体力面に疲れがでやすいといえます。

くわえて、上司やお客様から暴言やクレームを言われる場合があり、精神的にもきついでしょう。

特に成果が低い月などは落ち込みやすく、疲れやストレスがより溜まってしまいます。

保険営業で結果を出すコツ3つ

保険営業の一番のきついところは結果を出すのがむずかしい点です。

保険営業で結果を出すためには下記3つのコツを抑えておきましょう。

1.保険の特徴を理解する
2.営業トークは3回目以降にする
3.他社の保険も紹介する

1.保険の特徴を理解する

保険を売るためには、販売する保険への理解は必須です。

販売する商品の特徴を理解できていなければ、他社商品との差別化もできませんし、お客様からの信頼を失う可能性もあります。

保険の特徴を理解する際は、お客様目線にたって内容を把握するのが営業の第一歩です。

2.営業トークは3回目以降にする

保険営業において、会ったばかりですぐに営業トークをするのは得策ではありません。

いきなり営業トークから入ってしまえば、誰でも警戒してしまいます。

最初のうちは「話していて楽しい」とお客様に思ってもらうのが大切です。

初回・2回目はアイスブレイクやお客様の情報収集に充て、営業トークは3回目以降に行いましょう。

初回・2回目を相手の顔や名前などの情報収集に充てれば、その後営業する際、よりお客様目線で保険を紹介できます。

相手の警戒心を解き、ニーズも把握できるため、成約につながりやすいです。

3.他社の保険も紹介する

ときには、他社の保険を紹介するのもコツの一つです。

お客様との話の中で「他社の保険に似たようなものはないのか?」「他社の方がお客様のニーズに合っている」など他社の保険と比較する場面がよく出てきます。

そのような場合はお客様の利益を優先して、他社の商品を勧めてみましょう。

営業マン目線以外に保険のプロとしての意見を伝えれば、お客様の信頼を得やすくなり、成約にもつながります

また、信頼を得られればお客様から友人を紹介してもらえるかもしれません。

長い目で見れば、他社の保険を知り、紹介するのは結果を出すのにつながるといえます。

保険営業のメリット3つ

「きつい」といわれている保険営業ですが、下記3つのメリットがあります。

1.結果が出れば稼げる
2.人脈が広がる
3.やりがいを感じやすい

1.結果が出れば稼げる

保険営業の給料は大部分がインセンティブであり、結果次第で大きく稼げます

売れば売るほど稼げるので、若いうちから平均以上の年収を受け取るのも可能です。
なかには、20代で1,000万円を超える人もいます。

営業が得意で結果を出し続けられる人には大きなメリットといえます。

2.人脈が広がる

保険の営業をしていると、自分の取引先から人脈が広がります

お客様のニーズに合った保険を提案し信頼を集められれば、取引しているお客様から新たな取引先を紹介してもらえるでしょう。

人脈が広がれば、それだけ自身のモチベーションアップにつながります

また、会社勤めをやめて独立する際にも保険営業時代の人脈が役立つため、さまざまな場面でメリットを感じやすいでしょう。

3.やりがいを感じやすい

保険営業はお客様のライフプランや企業活動のリスクヘッジに直接作用する仕事であり、お客様の役に立てるため、やりがいを感じやすいです。

保険営業はお客様と直接やりとりをするため感謝される場合も多く、ダイレクトにやりがいにつながります

また、仕事を長く続ければそれだけお客様とのつながりや信頼感が増え、モチベーションアップにもなります

保険営業のデメリット3つ

保険営業にはメリットだけではなくデメリットもあります。

保険営業のデメリットは下記の3つです。

1.ノルマが課される
2.複数回クロージングが必要
3.休みを取りづらい

1.ノルマが課される

保険営業には、ノルマが課される場合がほとんどです。

ノルマに追われてしまい、疲れやストレスが溜まりやすいのはデメリットといえます。

ノルマが達成できなければ、収入が下がる可能性が高まります。

ノルマ達成のため休日返上で営業活動する方も少なくなく、プライベートの時間を削らなければならないときもあるのが現実です。

ノルマが課されるのは保険営業をするうえで、一番のデメリットといえます。

2.複数回クロージングが必要

保険営業において、複数回のクロージングが必要なのはデメリットといえます。

営業活動におけるクロージングとは、営業の最終段階で、お客様に契約を締結してもらうステップをいいます。

保険営業にはノルマがあるため、複数回にわたって同じお客様にクロージングしなければなりません。

何度も何度もお客様のもとに足を運ばなくてはなりませんし、複数回のクロージングはお客様から嫌がられるため、営業マンにとっても精神的に厳しくなる場面が多いです。

ストレスが溜まりやすい場面であり、デメリットといえます。

3.休みを取りづらい

保険営業はお客様が休みの時しか営業活動できず、休みが取りづらいです。

お客様のスケジュールに合わせるため、平日に休みが取りづらかったり、土日出勤になったりします

スケジュールが不規則になりやすく、連続出勤になる場合も多いです。

また、ノルマがクリア出来ていなければ、ほとんど休みが取れない企業もあります。

ノルマをクリアできれば良いですが、出来なかった時のことを考えてプレッシャーに押しつぶされてしまう人も少なくありません。

自分のペースで仕事をしたい人には、よりデメリットに感じるでしょう。

保険営業に向いている人の特徴3つ

保険営業に向いている人の特徴は下記の3つです。

1.人と話すのが好きな人
2.体力と忍耐力がある人
3.お客様に寄り添える人

向いている人の特徴に当てはまる方は、保険営業において活躍できる可能性が高いといえます。

保険業界に就職・転職を検討する際の参考としてください。

1.人と話すのが好きな人

保険営業はお客様と長い付き合いになるため、人と話すのが好きな人に向いています

お客様と長く付き合っていくためのコミュニケーション能力は重要な資質です。

お客様の悩みごとは人生のさまざまな場面で変化していくため、日々のコミュニケーションから課題を洗い出す必要があります。

お客様の信頼を得るためにも人と話すのが好きな人・得意な人は保険営業に向いているといえます。

また、飛び込み営業やテレアポに抵抗がない人も同じく保険営業に向いています。

2.体力と忍耐力がある人

保険営業は飛び込み営業やテレアポが多いため、体力と忍耐力がある人が向いています

飛び込み営業やテレアポはそれ自体、大変体力のいる仕事です。

また、保険を紹介する際お客様にわかりやすく説明する必要があるため、気遣いが必要です。

保険営業は疲れやすくストレスのかかる場面も多いため、体力や忍耐力が必要不可欠といえます。

3.お客様に寄り添える人

保険営業はお客様に寄り添える人がより活躍できます

保険はお客様に万が一が起きた際に保証する商品であり、お客様の背景を理解したうえで提案できた方が成約につながりやすいからです。

また、営業には「話す力」より「聞く力」のほうが重要で、お客様の悩みやニーズを把握するのに必要な能力です。

保険営業には、お客様にどれだけ寄り添えるかが重要なポイントといえます。

保険営業に向いていない人の特徴3つ

保険営業が向いていない人の特徴は下記の3つです。

1.人とコミュニケーションをとるのが苦手な人
2.人との比較や競争が苦手な人
3.給料を安定させたい人

向いていない人の特徴に当てはまる方は、保険営業で苦労しがちです。

特徴をしっかりと理解して、後悔のない職業選択をしましょう。

1.人とコミュニケーションを取るのが苦手な人

人とコミュニケーションを取るのは契約を取る第一歩であるため、苦手な人は保険営業に向いていません。

保険営業で結果を出すには、人と仲良くなる・距離を詰めるのが得意かどうかが重要です。

お客様との会話の中で不安な部分をあぶりだし、提案しなければ保険は売れません。

また、人との会話が苦手であれば、新規顧客を獲得するのも難しいでしょう。

保険営業は、人見知りや人と話すのが苦手な人には向かない仕事といえます。

2.人との比較や競争が苦手な人

保険営業にノルマはつきものであり、営業成績は常に他人と比較させられる環境です。

人との比較や競争が苦手な人は、保険営業には向いていません。

保険営業は基本的には他人との競争です。
同期や後輩が結果を出しているのを見て落ち込むタイプの方には、特にきつい環境といえます。

常に他人との比較がついて回るため、自分のペースで仕事をしたい人にもおすすめできません

3.給料を安定させたい人

保険営業の給料はインセンティブが大部分を占めており、毎月の収入が安定しません。

保険が売れているときは良いですが、売れなかったときは収入が一気に減るため、給料を安定させたい人には向いていない仕事です。

毎月の収入のアップダウンに一喜一憂してしまう人にも、あまりおすすめはしません。

安定した給与がほしい人は別の職業を選んだ方がよいでしょう

保険営業に就職・転職するためのポイント3つ

ここでは、保険営業に就職・転職するためのポイント3つを紹介します。

1.清潔にして第一印象を磨く
2.転職理由・志望動機を明確にする
3.自身の魅力をしっかりとアピールする

1.清潔にして第一印象を磨く

転職活動でも、保険営業でも、第一印象はとても大切です。

身なりが不衛生だったり、あまりにも軽かったりするとマイナスのイメージを持たれてしまいます。

服装は清潔感を意識し、身なりがTPOに合っているかどうか注意する必要があります。

また、相手とのコミュニケーションが大事な仕事であるため、言葉遣いや礼儀正しさにも注意しましょう。

2.志望動機・転職理由を明確にする

なぜ保険営業なのか明確に説明するのが、就職・転職への近道です。

志望動機・転職理由を明確にすれば、発言に一貫性が生まれ、就職・転職の成功につながります

また、伝える際は形式的な言葉ではなく、自分自身の言葉で伝えるのが大切です。

伝え方次第で他者と差別化ができるため、就職・転職するのに有利に働きます。

3.自身の魅力をしっかりとアピールする

自身の魅力をしっかりとアピールすれば、採用されやすくなります。

保険業界として欲しい人材は、責任感がある・与えられた仕事を最後までやり遂げられる人です。

部活動や前職での経験・スキルでアピールできる点があれば、必ず自己アピールしましょう

体力や忍耐力があるのもアピールポイントになります。

しっかりと自己分析をすれば、自身の強みを見つけやすいです。

まとめ

今回は、保険営業がきつい理由7選を紹介しました。

1.ノルマが厳しい
2.収入が安定しない
3.営業経費が自腹
4.上司が厳しい
5.自分の時間が取れない
6.人の死や病気・ケガを目の当たりにする
7.体力的・精神的にきつい

保険営業は「きつい」といわれており、ノルマが厳しかったり、プライベートの時間が取れなかったりと、デメリットも多いです。

しかし、結果を出せば稼げたり、やりがいを感じやすいなどのメリットもあります。

また、稼ぐコツを理解すれば、きつい点も改善されやすいです。

保険営業に限った話ではありませんが、自分に対しての向き不向きをしっかりと理解・分析したうえで、就職・転職するのはとても重要です。

ぜひ本記事を参考にしたうえで、皆さんにとって少しでも良い職業選択ができればなと思います!

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